About This Tour
二極の無頼派・荷風と安吾
遊蕩的で、洒落た風人とは、永井荷風。骨太・硬派と聞けば坂口安吾です。今回はこの二人の無頼派の筆で書き描かれた朱玉作品と共に北国を旅します。
室蘭・函館、かつて港町には花街があった。路地裏の私娼街、向島玉ノ井のお雪。室蘭の幕西遊郭、函館の蓬来遊郭にもお雪の横顔がきっと。霧深い港町の夜に『濹東綺譚』の物語をそっとかさねてみたい。心に染みる、路地裏哀歌をうたうように。
坂口安吾の傑作『夜長姫と耳男』を、北国の小樽市文学館と札幌の俊カフェで、ぜひ演じ読みたい。物語の初めから最後まで、熱の途絶えることはありません。衝撃的で静かな最後の場面を皆様と共に迎えたいと思います。残酷で美しい夜長姫と、鬼となり一心不乱に仕事に打ち込む、耳男。必聴の幻想小説です。
【ツアー詳細】日程をクリックして下さい。
8月4日(木)函館 - 永井荷風
8月5日(金)札幌 - 坂口安吾
8月6日(土)室蘭 - 永井荷風
8月7日(日)小樽 - 坂口安吾
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おとがたり
朗読とヴァイオリンの世界
女優・長浜奈津子とヴァイオリン奏者・喜多直毅による朗読ユニット。首都圏を中心に意欲的に活動を行なっている。
これまで市川市文学ミュージアム『永井荷風展 ~荷風の見つめた女性たち~』や船橋市の文化事業、都内ライブハウス等で公演を行なっている。
近年はオリジナルの台本と音楽による石川啄木作品や太宰治『人間失格』の朗読公演の上演など、ユニークな活動が注目を集めている。
物語の持つファンタジーを声や楽器の音を通して空間にありありと描き出すために、即興的に互いの間・抑揚・言葉に反応しながら進行するパフォーマンスは臨場感にあふれ、聴く人はまるで物語の中に居合わせるかのような印象を抱く。
来場者はもとより、文学研究者からも高い評価を得ている。
桐朋学園演劇科卒業後、劇団俳優座へ。
女優として舞台に立ち、朗読や歌の世界でも活動する。
ひとり語り「朗読空間」では永井荷風、坂口安吾、泉鏡花、小泉八雲他、文学作品を朗読。
ヴァイオリニスト喜多直毅氏との朗読ユニット"おとがたり"では『濹東綺譚』他永井荷風作品、『啄木といふ奴』石川啄木、『人間失格』太宰治、『幸福の王子』他オスカー・ワイルド作品などで朗読公演を重ねる。
演劇ではロシア・ルーマニア海外公演『クスコ~愛の叛乱』歌手とモナ役、俳優座劇場プロデュース音楽劇『人形の家』では乳母ヘレーネ役を演じる。
国立音楽大学卒業後、英国にて作編曲を、アルゼンチンにてタンゴ奏法を学ぶ。
現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心とした演奏活動を行っている。
タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた“喜多直毅クアルテット”の音楽は、そのオリジナリティと精神性において高く評価されている。
他に黒田京子、齋藤徹との演奏や邦楽・韓国伝統音楽奏者・現代舞踏家との共演も数多い。
欧州での演奏も頻繁に行う。
我が国に於いて最も先鋭的な活動を行うヴァイオリニストの一人である。
コロナウイルス対策
コロナウイルス感染拡大防止のため、マスクの着用などにご協力下さい。
またやむを得ぬ理由により公演が中止となる場合がございます。どうぞご了承下さい。